金曜日の夜なのでお酒について語るよ。
私は、アルコール飲料は全般的に苦手だ。
具体的には、ビール缶1本くらい飲むと顔が赤くなって足元がくらついてくる。
そのくらいお酒に弱いが社会人としてやっていくとなるとお酒の付き合いは切っても切れない。
最近はコロナの影響もあり、直接会っての飲み会はここ1年参加してなかったが、お酒に弱い人がどうやってお酒と付き合ってきたかを語ることは何かの参考になると思うので語っておく。
この文章は、
- お酒が飲めなくて困っている。
- これからお酒のお付き合いがあるけど不安だ
と思っている人に向けて書いている。
お酒が大好きで仕方ないという人は回れ右でお願いします。
最強の酒嫌いの誕生(幼少期から未成年期)
私の実家が飲食店だったこともあり、幼少の時からお酒は切っても切れない関係だった。
実家で宴会や夜の酒飲みメインの客が来るとその対応でお酒が出されて、余れば捨てるの手伝ったり、父の知り合いが来店すると酒盛りが始まる。
それに交じって父が飲んでよっぱらい、その介抱を私がやったこともあった。
この時に吹きかけられる息の臭いことや酔っ払い特有のウザがらみをされることもあり、酒が飲める年齢になるまでは酒に対する嫌悪感しかなかった。
特に酒飲みの父を持った人にはこの気持ちが多少なりとも理解できるのではないだろうか?
少年時代の私は、大人になってもお酒は飲むものかと胸に誓っていた。
私が初めてお酒を飲んだのは、両親が大人の付き合いに支障が出るからと嫌がる私に無理やり飲まされたのが最初だ。
あまりのまずさに私はお酒に対する嫌悪感は強まるばかりだった。
お酒が嫌いになりすぎた私は、お酒は害悪の象徴とばかりに周りに流布し、大学のゼミ時代は、常にお酒を飲まないキャラとして定着するように、注文を取られるときはノンアルコールを注文した。
ビールを飲ませようとする人がいたらにらみつけるくらいのことまでやっていた。
最強の宴会部長の誕生
タイトルを見て酒嫌いが宴会部長とかどうした!!と総ツッコミを受けそうだが、これには理由がある。
社会人1年目になるとお酒の会をやらねばならなくなることが多い。
最近はハラスメント扱いされるので多くなかったが、私の新人時代は、歓迎会とかやる場合には若手が幹事を任されることになる。
飲み会を断ることができない立場によく追い込まれることになった。
その時に考えたのが自ら幹事を積極的に受ける作戦だった。
逃げられない以上積極的にかかわることで、事態をコントロールし、自分の有利な状況に持ち込む手に出たのだある。
幹事を自ら引き受け作戦は非常にうまくいった。
幹事を引き受けまくる私は、同僚からは厄介な役を引き受けてくれる人として、上の先輩からはノリのいい後輩として受け入れられた。
酒嫌いでうまいこと注文するときにお酒以外を忍ばせることができた上に、代金に傾斜をかけてお得に飲み食いするメリットを堂々と隠しながら。
こうして私は「宴会部長」的なポジションを手に入れ、嫌いなものから徹底的に逃げたのである。
お酒嫌いならそれは堂々といっていい。
今までを振り返ってきてもお酒が飲めなくて、困ることは少なかった。
そもそも最近はお酒が苦手な若手が非常に多く、そもそも対策を練らなくても意外と受け入れられる。
はっきり言って私自身お酒に対してプラスに思うことは少ないし、今でもお酒は飲まないが、お酒嫌いな自分をカモフラージュしつつやる「宴会部長」はもう引退している。
なぜなら、お酒が嫌いでも人間関係は成立するし、中途半端ににおわせたり、積極的にかかわってよける方法は自分を偽る結果につながって精神衛生上よくない。
「宴会部長」なんてやっているものだから、最近まで無類のお酒好きみたいなレッテルがはられていて、ウーロン茶を堂々と頼むと驚かれるくらいだった。
嫌いなものは堂々と嫌いと言っていい。嫌なものは堂々といやといっていい。
とってもいい世の中である。
これからも自分の主義主張ができる世界であり続けてほしい。