ポータブルスキルという特定の業種や職種、時代背景に囚われることのない、汎用性の高いスキルがもてはやされている。
転職を考えた時に、ポータブルスキルを持つことで自分の人材の市場価値を高めようということだ。
私はポータブルスキルが低く、アンポータブルな人間ということになる。
私は転職をしたことがないし、今後も考えていない。
今の会社の環境がブラックにならない限りは。
なので、ポータブルスキルを意識して高めるニーズはない。
なぜ、アンポータブルな人ができてしまうのか?ポータブルスキルを高めなくてよいのということについて語っていく。
なんでアンポータブルスキルだらけの人間ができるのか
所属企業に最適化しようとしたため
私は、社員数千人規模の大企業で社畜をやっている。
ある程度規模が大きい企業になってくると、社内のローカルルールが意外と多い。
(中小企業にいたことがないので断言でいないが、決裁や手続きや調整事は発狂しそうなほど多いのでこんなの中小企業でやってたら人間数が足りない気がするのでたぶん)
となってくると、社内のローカルルールを最適にこなす必要が出てくる。
転職を意識せず1社で働き続けようとした場合には、社内ローカルルールに最適化していく必要がある。
こうして、社内ローカルルールに最適化したアンポータブルな人ができるのである。
とんがった人材として成長してきた結果
ポータブルスキルを見るとどんな業種にも使えるスキルであるがゆえに、特定の仕事に役立つスキルは少ない。
すなわち、特化した・とんがった仕事をするために必要なスキルではないのだ。
例えば、企業のシステムの構成とかを考えるときに、論理的思考などのスキルが必要だが、そのスキルよりもサーバーのスペックとかを知ってたほうが仕事ができる。
そういった、ポータブルではないが特定の仕事に特化したスキルを極めていった結果、ポータブルスキルよりアンポータブルなスキルを持った人になってしまうのだ。
結論
アンポータブルになるにしてもポータブルになるにしても流れは大事。
転職に有利とかそういった理由でポータブルになってはいけない。
アンポータブルになろう。
なぜなら、ポータブルスキルを磨くことは、どこでも通用する人間になるようでいて、どこでも通用しにくい人間になるという逆説的な結果を招くこともあるのだ。
とにかく自分の所属する会社ややっている仕事に集中して、アンポータブルになろう。
それが流れに沿った生き方だ。
そして、行き詰ったり、今いる職場や仕事を変えたくなったらポータブルになろう。
行き詰り感や変えたいといった思いができた時がポータブルになるいい流れだ。